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「ぼちぼち訪問看護~回想録~その⑥  ケアマネジャーの必須アイテム電卓?」

「ぼちぼち訪問看護~回想録~その⑥  ケアマネジャーの必須アイテム電卓?」

こんにちは 看護部門・副管理者の大塚です。

~私が訪問看護の世界に飛び込んで、かれこれ20年。「昔もあって、今も変わらないもの」
「今までも、これからも大切にしたいもの」そんな日々の想いを、ぼちぼちお届けいたします~

何を隠そう実はわたくし、ケアマネジャー(介護支援専門員)としても働いていました。しかも第1回のケアマネジャー実務研修受講者です…。(クイズ:何年前でしょう?)

忘れもしません。
介護保険がいよいよ開始される寸前の3月。
4月からサービス提供票作成が必要でした。国からの通達がぎりぎりだったため、ケアプラン作成ソフトの納品・パソコンへの導入が間に合いません!(ケアプラン作成ソフトとは、月の利用サービス、日時、利用時間を入力すれば、個人の1カ月のサービス利用スケジュールと、それぞれの1カ月のサービス利用額や自己負担額を計算して作成してくれるソフトです)
作成ソフトがないので、白紙の提供票にサービス内容・サービスコード・単位数・自己負担額などすべて電卓で計算をし、手書きで作成しました。
皆が初めてで経験者がいない中、電卓片手にケアマネジャーとしての業務が始まったのでした。(その後、作成ソフトは無事導入され、5月から手書きの提供票作成はなくなりました)

介護保険サービスを利用するときに必要なケアマネジャー(介護支援専門員)。
今は随分、認知されるようになりました。

看護師は法的にも行う行為が明確で、業務の線引きができますが、ケアマネジャーは
「困ったときのケアマネさん」
と言われるくらい、何でもあり。
色々な困りごとの対応をいくらでも求められます。
時には一人暮らしの方のご家族の代わりのような依頼まであります。

それに、法律や制度の知識も必要とされますし、地域の公的・私的なサービスも熟知していなければなりません。
5年ごとの介護保険制度の改定、ケアマネジャーの更新研修などなど。
医療依存度の高い方も退院されてくるようになりましたし、自宅で最期を迎えることを望まれる方も珍しくありません。
加えて、利用者さんや各サービス事業所とのやり取り等、様々な知識や対応力が必要とされます。
在宅療養にはなくてはならない存在です。

我が社の北栄事務所・猫実事務所には、それぞれ2名ずつの頼れるケアマネジャーが在籍しています。
また、訪問看護のご依頼を頂く際に必ずと言っていいほど、様々なケアマネジャーさんとお付き合いをさせていただいています。

ケアマネジャー経験ありの訪問看護師の私としては、ケアマネジャーさんの日々のご苦労を少しは理解しつつ、「一緒に仕事ができて良かった」と思っていただけるようなサポートができたらと思っております。
いつもありがとうございます。