エンパワーメントプロジェクト
就労移行・職業リハビリ
-コーンプースプロジェクト-
就労移行・職業リハビリとは
就労を希望する65歳未満の障害のある方に対して、生産活動や職場体験などの機会の提供を通じた就労に必要な知識や能力の向上のために必要な訓練、就労に関する相談や支援を行います。このサービスでは、一般就労に必要な知識・能力を養い、本人の適正に合った職場への就労と定着を目指します。
製作〜販売までの一連の工程を14カリキュラムに分割し、
ご利用者様に参加してもらう
コーンプースプロジェクト
コーンプースプロジェクト目的
就労移行支援事業所・リボンには、ご利用者様が社会に出られる前準備として基礎体力的な授業もありますが、それとは別に、よりリアルに仕事の大変さ、苦しさ、コミュニケーション、仕事の正確さの重要性をコーンプースプロジェクトを通し体感してもらうため「コーンプースプロジェクト」という授業を設けました。仕事の面白さ、達成感、充足感を経験することから得られる、心の醸成(成長)もプロジェクトの目的の一つにあります。
キャラクター商品の販売を通じて得た利益の一部は、工賃(給与)として支払われます。
「コーンプース」というキャラクターを通じ、模擬的な会社での販売を手掛けることで、実際の社会で働くイメージを体験していきます。
PROJECT
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コーンプースプロジェクトにはマズローの欲求階層説の視点から、大きく2つの要素が含まれています。 1つ目は最上位に位置づけられる「自己実現」であり、この場合の自己実現は「就労」です。3ヶ月〜6ヶ月かけて行うプロジェクトは、作業分析と能力分析を行う絶好の機会になります。 2つ目の「承認」は、多くの課題やカリキュラムの達成から自己評価と他者評価を高めるプラスのストロークを入れる作業が必要になります。
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多くの発達・精神・身体障害の方たちは生育歴や事故などを起点に、息苦しさを経験してきた方が多く、他者から認められる環境は健常者に比べ、圧倒的に少ないように思います。一般企業における就労では、労働生産性(1時間もしくは1日当りの売上)の向上を最優先で求められます。 しかし、さらに大切なのは「就労の継続」です。 長く企業で働くためには「賃金による報酬」+「心の報酬」が必要となります。安定した精神状態でないと健常者でも就労の継続は困難です。そういった意味において、コーンプースプロジェクトは実践さながらの授業を通じ「こころ」を醸成する機会になると信じています。
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プロジェクトでは何をするの?
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理念共有編
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01|コーンプースプロジェクトの目的を知る
コーンプースというキャラクターを通じ、社会活動をリアルに体験していきます。
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02|製作者の想いの理解を深める
ある時、息子から「コーンプース」とコーンスープをねだられた作家が、コーンプースとしか言えないわが子のため、その場で浮かんだキャラクターを描きあげたものが「コーンプース」の始まりです。
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03|現状のラインナップについて
現在、キャラクター商品の種類は全部で8種類。 商品のコンセプトやターゲット、在庫の管理、梱包の方法、発送手配のことまでを考えてラインナップを増やしています。自分の考えたものが形になった時の喜びは、何にも代えがたいものがあります。
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商品開発編
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04|商品コンセプトの検討
皆で意見を出し合ってコンセプトを決めていきます。
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05|商品開発について
出し合った意見をもとに商品の試作品をつくり、実際の使用感などを確認します。
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06|販売物の特性:独自性について
オリジナルのキャラクター商品という独自性を活かすため、普段遣いがしやすいものと組み合わせることで購入意欲につながるよう配慮しています。
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営業編
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07|営業・運営スケジュール
営業先やその方法、営業スケジュールに合わせた納品などの計画を立てます。
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08|開発・販売
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09|市場調査
商品に使用しているオリジナルのキャラクターがどのくらいの認知度があるのかや、どのような商品が必要とされているかなどを、街頭アンケートを行うことによって調査します。
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10|ブランディング
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11|営業活動:どのように宣伝するか?
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運営編
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12|売り上げ目標について
キャラクター商品の売上金額の目標額を決め、その目標を達成するための運営をしていきます。
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13|問い合わせから発注までの流れ
問い合わせから発注までの流れの中で使いにくい点は無いかや、不備は無いかなどの確認を行います。
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14|役割分担について
商品開発や営業など、それぞれの役割について分担し、しっかりとその役割を果たせるようにします。
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VOICE
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Aさま
「コーンプース」のグッズ販売に行きました。バタバタしながらも、エコバッグなどの袋物を中心に20品もの商品を直接お客様に販売でき、とても楽しい経験となりました。また、販売方法の検討や、新商品のアイデア作りなどを経て、これまで考えてもいなかった販売という職種に目を向けることもできました。チャンスがあれば、同じようにグッズ販売の企画に参加したいと考えています。
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Bさま
プロジェクト進行中は何度も企画会議を行います。企画会議では、他の授業でも学ぶ「自分の意見を伝える」ということを実践したり、単価の計算等の実際に必要な作業を経験したりします。業者との商談の準備をすることもあります。本格的で難しいと感じることもだんだん増えてきました。でも、学ぶことが多く、できるようになったことも増えている実感があります。何より、お客様の喜ぶ顔を想像するとワクワクします。
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Cさま
夏祭りで、数ヶ月試作を重ねてきたコーンポタージュ味のポップコーンを販売しました。最初はうまく呼び込みができませんでしたが、メンバーと協力しながらスムーズに接客や販売ができるようになりました。ポップコーンも好評でホッと安心!準備から販売、後片付けまでしっかり行い達成感を味わいました。教室の外で生の体験ができるイベントに参加してよかったと思います。