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できる連携、できない連携?③
こんにちは、言語聴覚士の池田です。
連携連携といいますが、「連携」の意味を調べると「互いに連絡を取り、協力して物事を行うこと」「連絡を密に取り合って、1つの目的のために一緒に物事をすること」などとあります。
「連絡」が大大大前提なのですね。
同じ事務所、サテライトで働く仲間とは「協働」とも言えるでしょうが、“組織の中で”の協働を考えるとやはり、「連携」が基本でしょう。
これまで勤めてきた一般企業で叩き込まれた基本はやはり間違ってはいなかったんだな…と、こんな時に過去の経験の大切さを改めて感じたりします。
スポ根的に大きな声で挨拶や社則を言わなければひどく怒られたことも、自分の判断だけでしたことの失敗の責任をとったことも、昨今話題となっている大手企業のあれやこれや…所変われば品変わる。いろいろありました。
これまでに連携に基づく好例を2例ご紹介しましたが、他にも医師や看護師、ケアマネージャー、その他施設スタッフなどと連絡を取り合ったことで成功した例はたくさんあります。
反対に、連絡がうまく取り合えなかったことで後悔したことも、もちろんあります。
特に在宅では、毎日医師が状態の確認に来られるわけではなく、ナースがすぐ近くにいるわけではなく、私たちが呼ばれてすぐいけるものでもありません。
それでも目の前に、それが必要な方がいるなら、やらなければならないことがある。
私たちは万能でもなければ、全能でもない。それなのに自分の力を過信するセラピストのいかに多いことか。
私たちにできるのは、挨拶と笑顔だけ。それ以外はみな、大なり小なり連携のうえにこそ成り立つのです。
かの有名なソクラテスでさえ、「私は自分が無知であることを知っている」と言っています。
ここで医師に物申すのは、お伺いをたてるのはいかがなものか…と半端に考えるのは、あくまで自分の体裁云々のためでしかないのであって、そこは利用者様のために言うべきことは言うし、問題提起すべきことはするし、連絡するしないの線引きは間違えてはいけない。
しかもその線引きについては私たちが判断することではないし、事実は伝えて共有しなければならない。
私たちはコメディカルです。
このところ強く思っています。
これはなにも、地域の大きな連携に限ったことでは当然なく、日々の小さな業務や連携などにもあって然るべきことですよね。
ひとりの社会人として、ひとりの国家資格保持者として、恥ずかしくないよう、
まずは自分自身の行いをこそ真っ先に振り返らなければならないと思います。
新年度、様々な改定を前に、いろいろなことに向き合う自分を、その細胞の全てをブラッシュアップしていく必要があります。
少なくとも私は、誰かに笑われても頑にそんな言語聴覚士であり続けたいと思っています。
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