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医師と進める在宅リハビリ②

医師と進める在宅リハビリ②

こんにちは、言語聴覚士の池田です。
セラピストのみなさん、あるいはセラピストを目指して日夜勉強に励んでいる学生の方々にとってはご存知の方が多い代物かもしれません。
『脳単』という、解剖学英単語集を久しぶりに引っ張り出してくる機会がありました。
かつて私が愛読していた参考書、第2位です。
(※1位じゃないんかい、と思った方。第1位は『病気がみえる vol.7 脳・神経』です、あしからず。)
理学療法士や作業療法士のみなさんにとっては、『骨単』や『肉単』がおなじみだと思われるこのシリーズ。その第3弾が脳なのです。
これはイラストも見やすく、分類も細かく、英単語ともすぐ照らし合わせられる上に、コラムが面白いんですよね。いや、何度読んでも素晴らしいです。(※私は持ち歩く本の表紙をとる癖がありまして…写真のは裸ですみません。)
なぜまたこれを出して眺めているのかというと、先日のリハビリでのお話。
以前こちらでも紹介させていただいた亀戸大島クリニックの院長、飯島Dr.が、ある日脳の機能局在や構造について語り出しました。
「脳神経っていうのは、“嗅いで視る、動く車の…”だから…」
…から始まり、その利用者様の症状などを照らし合わせながら、ここがこうだからああなのではないか、この状態はこれが原因なのではないか、ここからは他に何が考えられるのか…とどんどん広がります。
さて、私は飯島Dr.とのこのディスカッションが大好物。時には歴史と絡んだり、やはり先生の視点がすでに魅力的なのです。
言語聴覚士が扱う領域は、幸か不幸か相当にマニア向けですから、飯島Dr.もいつも興味深く私の見解を聴いてくださっています(たぶん)。
さらに飯島Dr.は利用者様やご家族の方にも熱心に講義されるので、「きっと来年の国試に受かりますね」と言いながら笑って終わるのですが…

今回のディスカッションで、私は脳幹の構造をだいぶ忘れてしまっていることに気付きました。
「…先生、どうしよう、結構私忘れているみたいなので家で確認してきます…」
「いや、僕も帰ったら見てみるよ。ここらへんは非常に複雑だからね。」
なんて会話で優しくフォローされつつ、もやもやしたまま家に帰り、『脳単』を引っ張り出して該当ページを開くと…ちゃんとアンダーラインが引いてあるんですよね、ちゃーんと。
使わなければ、当然知識は衰えます。
そんな自分の脳にぞっとしながらも、気付かせてくださった飯島Dr.に心から感謝したのでした。

ちなみに、後日飯島Dr.は違う参考書の該当ページをわざわざ印刷して、アンダーラインまで引いて持ってきてくださいました。
…私だけではなく、きちんと利用者様とご家族様にも。お忙しいのにありがとうございます。こんなDr.と研鑽を積んでいけるだなんて、本当に幸せな現場です…。