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- 言語聴覚士(ST)
ようこそ、奥深き嚥下の世界へ。
こんにちは、言語聴覚士の池田です。
先日、研修会のご依頼をいただき、船橋サテライト所長の佐々木と2人で行ってまいりました。
ご依頼内容としては、「嚥下全般について」「新人スタッフにもわかるような介助について」。飲みこみ、むせこみ、などを言語聴覚士の目線から、段階的にお話しさせていただいたわけですが…
みなさまご存知の通り、ただでさえマニアックな世界です。
「言語聴覚士の目線から」だとどうしても、 内容は難しくなります。
それでも、嚥下のメカニズムと誤嚥のメカニズム、それを踏まえた食事介助方法に至るまで、私はいつもあえてきちんとこの目線からお話させていただきます。
ただ「これではむせます」「これは危険です」とだけお伝えするのでは意味がありません。
なぜこれではむせるのか、なぜこの姿勢だと危険なのか、背景を考えながら筋道を立て、“覚える”のではなくて“理解する”必要があるからです。
さらに、その専門性が高い内容を、その場にいらっしゃる方がきちんと“理解”できるように説明するのも、専門職としての大切な役目だと改めて強く感じました。
当然それは言語聴覚士に限ったことではなく、また研修会に限ったことでもないわけで、日々のリハビリに落とし込める成果をこんな風に感じられる機会があるのは、セラピストにとってもありがたいことですよね。
今回もみなさまの様子を伺いながら、探り探りお話していましたが、終わってから良い感想をいただきほっとしているところです。
まだまだ言語聴覚士の数は少ないですが、現場ではかなりニーズの高まりを感じています。そのため、もちろん言語聴覚士の母数が増えてくれることも期待していますが、このような研修会や勉強会を通して、正しい理解をもって対象者に接することができる人を増やしていきたいなと思っています。
今回いろいろとご手配をいただきましたケアマネージャー様、お忙しい中お集まりいただきましたスタッフの方々には心から感謝申し上げます。
これからもよろしくお願いします!
そして、そんな奥深き嚥下の世界をのぞいてみたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひ私までお声をかけてください。思う存分、ご堪能いただきますので…!