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ぼちぼち訪問看護 ~回想録~ その⑲ 在宅看護実習 

ぼちぼち訪問看護 ~回想録~ その⑲ 在宅看護実習 

こんにちは。看護部門・副管理者の大塚です。
訪問看護に携わって気が付けば20年余り・・。
「昔もあって、今も変わらないもの」「今までも、これからも大切にしたいもの」をぼちぼち綴ります。

今年度も看護学生の在宅看護実習が始まりました。
学生実習のためにご協力いただいております、利用者様・ご家族の皆様に感謝申し上げます。
今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

むかしむかし、私が看護学生の頃はまだ、在宅看護実習はありませんでした。
私は、「訪問看護がやりたい!」という一心で病棟勤務を経験した後、この世界に飛び込みましたので、今の学生は、学生時代に在宅看護を学問として学び、しかも実習まで出来て羨ましい~。と思う時があります。

保健師学校では地域看護を学びましたが、少し違います。
保健師は地域全体を看る。看護師は個人を看る。
地域看護は、森・山全体を見る。在宅看護は森や山の中の木1本1本を見てメンテナンスをする。
そういうイメージでしょうか。

学生さんによくお話しする事は~
・私たちがご自宅に訪問している1時間だけの事実に注目するのではなく、うかがっていない残り23時間を利用者様がどんなふうに過ごされているのか
・1週間をどんなふうに過ごされているのか
・ご自身ができる事は何か、できないことは何か、誰がどうやって援助しているのか
・どんな人生や、時代背景を過ごされてきたのか
・これから先、どのような生活や人生を過ごされるのか

挙げるときりがありませんが、カルテの情報や目の前に見える事実だけでなく、見えない事へも想像力豊かに視点を広げてほしい。
そして興味をもって実習に取り組んでほしい。

それから、学生実習を受け入れてくださる、利用者さんがあってこその実習であることを忘れずにいてほしい。
在宅看護実習が終われば病院実習に戻る訳ですが、「病院に入院されている方にも皆、それぞれの家や家族や生活がある」ということを忘れずにいてほしい。

実習としては短い期間ですが、学生さんにとってインパクトのある、有意義な実習であってほしいと思っています。

そのうち、わが社の看護スタッフがお宅に訪問看護でお伺いした際、「以前、看護学生時代に在宅看護実習でお伺いさせていただきました、〇〇です。」とご挨拶するかもしれません。
そんな想像をすると、少し楽しくなってしまいます。